心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
「カナタって、怖がりだったんだね。


それならそうと言ってくれれば、あたしだって遊園地に行きたいなんて言わなかったし、無理矢理お化け屋敷に連れていったりしなかったのに」







するとカナタは、微かに頬を赤らめて、俯いた。







「………そんなの情けなくて、みーちゃんに言えるわけないでしょ。


今だって、お化け屋敷で驚きすぎて気を失ったなんて、しかもそれをよりにもよってみーちゃんに見られたなんて、恥ずかしすぎて死にたいくらいなのに」







―――そんなことを呟かれたら。








「………なんで、みーちゃんが赤くなってるの?」






「うぇっ、き、気のせいじゃない!?」







カナタにじいっと見つめられて、あたしは慌てて顔を背けた。






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