心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
*
あぁ、みーちゃんはやっぱりかわいい。
僕が確信犯的に顔を近づけると、頬を真っ赤に染めて、顔を背けている。
みーちゃんに僕の弱味を握られてしまったからね。
僕だって、仕返しをしてやらないと。
そんなことを考えていると、みーちゃんが僕の顔を両手で挟んで、「近いよバカカナタ!」と叫んだ。
ふふふ、照れてる、照れてる。
あんまり可愛いから、僕はにやついてしまうのを抑えきれない。
でも、これ以上いじめたら、みーちゃんがへそを曲げてしまうかもしれないので、このへんにしておいてあげよう。
みーちゃんは赤く染まった頬を押さえながら、照れ隠しのように、「それにしても」と話を変えようとしている。