心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~







あぁ、みーちゃんはやっぱりかわいい。




僕が確信犯的に顔を近づけると、頬を真っ赤に染めて、顔を背けている。






みーちゃんに僕の弱味を握られてしまったからね。



僕だって、仕返しをしてやらないと。






そんなことを考えていると、みーちゃんが僕の顔を両手で挟んで、「近いよバカカナタ!」と叫んだ。






ふふふ、照れてる、照れてる。




あんまり可愛いから、僕はにやついてしまうのを抑えきれない。






でも、これ以上いじめたら、みーちゃんがへそを曲げてしまうかもしれないので、このへんにしておいてあげよう。







みーちゃんは赤く染まった頬を押さえながら、照れ隠しのように、「それにしても」と話を変えようとしている。





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