心底、不思議。～不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん～

「カナタにも、嫌いなものなんてあったんだね。


いやー、意外だったなぁ。


ふうーん、カナタにも苦手なものが、ねえ」







そんなふうに、勝ち誇ったようにみーちゃんは言う。



僕の弱点をつかんで、これから僕をからかい続けてやろう、っていう算段なんだな、きっと。




でも、そうは問屋が卸さない。



それは僕の役目だからね。





かわいいみーちゃんをからかって楽しむっていう、ね。






僕はにっこりと笑って、みーちゃんの目をじいっと見つめながら、言う。






「―――そうだよ。ジェットコースターなんか、大嫌い。


だって、もし万が一、みーちゃんが怪我でもするようなことがあったら、って思うと、心配でたまらないからね。


僕は、みーちゃんを危険にさらすものは、全部嫌いなんだよ」