心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~
「………ねえ、みーちゃん」


「ん?」


「ソフトクリームでも食べる?」


「えっ」



あたしは思わず、勢いよく顔を上げた。


カナタはいつも、スイーツなんて、脂肪と糖分の塊であり、人体にとって百害あって一利なし、という意見を譲らないから。



だからあたしは、カナタの前では、大好きなチョコレートもクッキーもシュークリームも、食べないようにしてるんだけど。



(そんなに早死にしたいの?なんて嫌味を言われるから………)



訝しげなあたしの視線の先に、柔らかく微笑むカナタの顔。



「………今日だけ、特別、許してあげるよ。

僕のせいで、みーちゃんはジェットコースターにも観覧車にも乗れなかったんだから、お詫び」



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