壁をドンとしてみましょう
「…壁ドンってのはな、こうやんだよ。」
顔をギリギリまで近づけて、そう言うと。
「~っもう!あんま、どきどきさせないでよ。
心臓が持たない!!」
なんて言って美鈴は、これ以上ないぐらいに頬を赤くして、俺を上目遣いで見上げる。
あー、なんか。
俺までどきどきしてくる。
そんなことを考えながら。
「美鈴、好き。大好き。」
と笑顔でそう言うと。
「わ、私も、崇光が大好きだよ!」
そう言って、美鈴はめちゃくちゃ可愛く笑った。
end