吸血鬼たちに甘く囁かれて
そんなこと言われても覚えてないし……


頭にたくさんのハテナを浮かべていたら言葉を続けるように黒崎君は言った。


「紙に名前書いたじゃん」


紙……!!


「それってまさか昨日の帰り際に書かされたあの紙?」


「ピンポーン♪セイカーイ♪」


「で、でもあれなにも知らずに書いちゃっただけで……」


「紙に書いてある文をしっかり読めばちゃーんと書いてあったよ♪」


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