吸血鬼たちに甘く囁かれて
「このくらい舐めとけば治りますよ」


「……ふ~ん。じゃぁ……」


影君が私の手を取って自分の口元に持っていく。


チュッ


「えっ……ちょ、藤崎先輩っ!……っ!!」


影君が切ったところにキスをしてきた。


「甘……。これがイヴの血、ね」


ふ~ん、と私の顔を見てからまだ止まらない私の指の血を今度はペロリと舐めた。


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