吸血鬼たちに甘く囁かれて
──……放課後
よっしゃー放課後キター!!
あのお色気成人に文句を……フフフ、覚悟しとけよ。
熱い気持ちを胸に生徒会室に向かう。
「あっ!祈織ちゃ~ん!!」
後ろからこちらに向かってくる足音が聞こえる。
「……うわっ!!」
背中に重みを感じて後ろを向くと楓君が私に抱きついていた。
まぁ、抱きついてきたのはまだいいとしよう……
でもさ、
「なんで私の匂いを嗅いでいるのよ……」