吸血鬼たちに甘く囁かれて
「か、楓君も今から生徒会室に行くの?」


「そのつもりだったけど気が変わった」


「ぅえ!……ちょっ」


楓君は私の手を取ると生徒会室とは逆の方に向かって歩いていく。


な、なに考えてんの……


「楓君……そっちは生徒会室じゃな……」


「言ったろ。気が変わったって」


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