吸血鬼たちに甘く囁かれて
「話しを戻すよ」


その一言に体がピクッと動いた。


「は、話しって、なんの話しでしょう?」


「とぼけないでよ。この絆創膏、なんなのって聞いてんの」


無表情で言う楓君には迫力が増す。


背丈もほぼ同じくらいの高さにあるため楓君は瞳が真っ直ぐこちらを捉える。


……やっぱり吸血鬼の顔って綺麗なんだな。


って違う違う!なに考えてんの私!!


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