吸血鬼たちに甘く囁かれて
な、なんか今危ない言葉を聞きそうになった気がする。


「最初から素直に言っていればいいものを……」


──ぺり


「な、なにを……」


楓君は私の首に張ってある絆創膏を剥がした。


そしてその噛み跡をまじまじと見てくる。


「影のやろぉ……俺のものに傷をつけやがって」


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