吸血鬼たちに甘く囁かれて
「大丈夫だけど、どうしたの?なにかあった?」


普段はチャラいけど絶対に人が嫌がることはしない朔夜君がなんで……


「あー、いや。……その」


少し言いにくそうに喋り出す。


「喋りにくいことなら無理に言わなくてもいいよ」


誰だって言えないことの1つや2つくらいあるよね。


私だって……


「別に無理ってほどのものじゃ……」


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