吸血鬼たちに甘く囁かれて
……ん?どうしたんだろう。


朔夜君の顔がほんのりと赤い気がするのは……


もしかして?!


「私の風邪がうつった?!」


だったら大変だ!


「いや、そうじゃなくて」


じゃあ、なんなんだろう……


「……そ、その、楓とか影が祈織ちゃんに触ったとか、そういう話を聞いていたらなんかムカついて……」


《なーに、まさか嫉妬したの?》


なんて聞いた日には私の人生が終わるだろう。


それ以前に朔夜君に笑われて《自信過剰にも程があるでしょう!!》と言われるだろう。


< 187 / 279 >

この作品をシェア

pagetop