吸血鬼たちに甘く囁かれて
「会長、聞いていますか?」


問いかけてみたら黒崎君は私の首に擦り寄ってきた。


「……触らせてんじゃねーよ」


「……っ////っはい?!」


黒崎君が急に変なことを言い出した。


そ、それ以前に黒崎君が喋ると首に吐息が当たって妙に反応してしまう。


「祈織は俺のものだ」


「わ、私は私のものだー!!」


自分でも何を言いているのかわからない。


でも一番分からないのは黒崎君だ。


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