吸血鬼たちに甘く囁かれて
なにが『祈織は俺のものだ』 よ。


勝手に決められちゃ私も困るし大体、私は私のものでしょう!


黒崎君のものになった覚えはない。


「今は、な」


「~~~っ、今はって」


「絶対になるよ。俺のものに」


ちゅ、と私の首元にキスをした。


チクッと痛みを感じた。


最後に彼はキスをしたところをぺろっと舐めて、


「俺のものって印な」


妖艶に笑いながら言っていた。


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