吸血鬼たちに甘く囁かれて
「うしっ!じゃ、行くか!!」


黒崎君の言葉にみんなが立ち上がる。


「‘行くか’って……い、今から?!」


「そうだけど」


さも、当たり前かのような口調で言われた。


そりゃ、ここは私の家だしそまで困ることもないけど……


「でも……」


「ほら。行こ!!」


グダる私の手を引いて玄関に向かって足を進める楓君。


< 259 / 279 >

この作品をシェア

pagetop