吸血鬼たちに甘く囁かれて
「──じゃ、これで朝のHRを終わる」


先生の声にハッとして私は前を向いた。


隣を見ると黒崎君が寝ている。


んー…何なんだろ……この違和感は…


ま、考えてもしょうがないか!
















「───これからが楽しみだね。
         佐野祈織さん──…」



小声で言った彼の声は誰にも聞かれることなく静かに溶けていった。



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