不器用な恋の仕方。
重い気持ちを残しながら自分の席に向かった。
そして、もはや恒例の行事が始まる。
さっきまでイチャイチャと女子と話していたのに
私が来ると、くっるっと後ろを向いて嫌みたっぷりな顔
で、私に毒を吐いてくる。
「よぉ。今日もブス気たっぷりだな。」
フっと最後に鼻で笑いながらね。
でもここで引き下がらないのが私だ。
「おはよう、新山。今日も性格の悪さ健在だね。」
私の場合は、最後にニコッと笑うと言うのがポイントだ。
「あぁ?てめぇ、表でろや。」
くいっと、校庭を指した。
「はぁ?こんな寒空に出ろと?バカじゃないの?」
「てめぇ・・・いつか絶対殺る!!」
これが、新山の捨て台詞だ。