不器用な恋の仕方。
「はいはいお世辞有り難く受け取っておきまーす!」
鈴木君がこんな寒空に待っていたら可愛そうなので
足早に屋上に向かった。
「おい、ブス。どこ行くんだよ。」
こんな事を言うのは彼奴しか居ない。
「何よ新山。私がどこ行こうが良いでしょ?」
べーと舌を出した。
この時黒いオーラが発せられたのは見て見ぬふりをした。
「屋上か?」
「な、何で知ってるの!?まさか盗み聞きー?
気持ち悪っ」
「ば、バカ!んなわけねーだろ!偶然あてちまったんだよ!」
「じゃ、私行くから。」
さっきよりも足早に屋上に向かった。