人魚姫の幸せ?


「ねえ、あなたここらへんじゃ見掛けない顔だけど…どこからきたの?」

「…え?」

「なんで泣いてんの?」

「なんでもないわ…」

「ふ~ん…」


何この人魚…
人の顔ジロジロみて…


「あっ!思い出した!あんた隣りの国のアクアで追放されたメルリーでしょ!?」

「え!?…なんで知ってるの?」

「やっぱり~♪ここらへんじゃ結構噂になってるよ!人間に恋したバカ人魚だって!」

「…そ…なんだ…」


やっぱりほかの人魚たちからみればそうなるよね…


「でもあたしはかっこいいと思う!人間と恋をすることはいけないこと…でも本当に人間を愛して追放されてるんだから…そこまで本当に愛してるんでしょ?だからあんたはすごいよ!」

「…ありがとう。そんなこといってくれる人がいるなんて思わなかった」

「ねえ!いくとこないならあたしんとこお出でよ♪」

「え?…でも」

「うちらもう友達だろ?♪」

「え?友達なの?」

「うん!今あたしがきめた♪」

…何それ!
この人おもしろいなあ…

「…フフッ」

「何笑ってんだよ~?」

「なんでもない!よろしくね♪」



笑ったのなんて
久しぶり…


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