人魚姫の幸せ?
「おばあちゃん!お出かけして来るね!」

「遅くならないようにね」

「はーい!いってきます♪」


…ごめんねおばあちゃん

また人間の世界をみにいってきます。

人魚姫が消えてまで愛した人間のことを知りたいの


いつものように岩かげに隠れながら
人間がくるのを待つ

「あの人今日はこないのかなぁ」

……………
…今日は誰もこないみたい。
つまんないなあ~


「…人間誰もこないし~…泳ごっと!」

夕日がとてもきれいで思わず歌を歌いながら泳いだ

ザーン…ザザーン…



『あれは…人魚?』



「気持ちぃ!泳ぐの最高♪」


『ねぇそこの人魚さん!』

「へ?……!!!」


『人魚だよねぇ?』


…どうしよう。
いつもくるあの人だ


…よし!逃げよう


『待って!また明日もきて!お願い!』


私はその言葉をきき、
少し迷いましたが
なぜか彼のことが気になってしょうがなかったので、いくことにしました。


私はコクンとうなずいて海に潜りました…


本当は人間に会っちゃダメなんだけど…また会いたくなったの。
話とかもしてみたかったし…


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