【短編】恋愛サプリメント
「どうしてぇ?」

「今日俺は残業なの。どれに、教師と生徒がこういうことしちゃイケないだろっ」

「えぇ~……」


あたしはこれ以上会話を聞きたくなくて、ワザと咳払いした。

「ごほっ……ごほっ……」

≪なに?人いんの??≫

女が小声で言う。

「あぁ、だから早く教室に戻れ」

「はぁい」

女は教室へ戻っていった。

それを確認した先生が、あたしのベットへと近づいてくる。

シャッ――

カーテンの開く音とともに、先生の声。

「今田、さっきの会話、聞いてたのか??」

「………」

「起きてんだろ??」

「はい……」

あたしは、のそのそと起き上がる。

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