【短編】恋愛サプリメント
教師と生徒
あれからあたしは、

保健室にあまり通っていない。

“あまり”ってだけで、通っていないわけじゃない。

先生よはおしゃべりもするし、

笑顔を見せたりする。

でも、

いままでとはなにか違う気がした。

知っていたこと。

わかっていたこと。

でも、いざ、言葉として聞くと、心に穴が開いたような。

すごく

もどかしい気持ちになった。

好きってすごくいいこと。

でもそれは、

ときと場合により、傷がつくものとなる。

苦しくなる。

そんな“好き”は、いらない……
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