【短編】恋愛サプリメント
「小室先生」
今日は、久々に保健室へ行った。
「今田、久しぶりだな。お前が保健室に来るの」
先生、あたしのこと、ちゃんと見ててくれたんだ。
久しぶりって、知っててくれたんだ。
そんな小さなことで、
すごく嬉しくなってしまう。
「そうかな」
わかっていても、照れていて言えない。
「ねぇ、先生―――」
「小室せんせぇい!」
あたしが先生に喋るのを遮られ、他のクラスの女子が入ってきた。
「あぁ、澤村か」
『澤村か』
そっか、
先生はみんなの先生なんだ。
あたしだけじゃなくて、
みんなの名前を覚えているんだ。
あたしだけが、特別じゃないんだ。
今日は、久々に保健室へ行った。
「今田、久しぶりだな。お前が保健室に来るの」
先生、あたしのこと、ちゃんと見ててくれたんだ。
久しぶりって、知っててくれたんだ。
そんな小さなことで、
すごく嬉しくなってしまう。
「そうかな」
わかっていても、照れていて言えない。
「ねぇ、先生―――」
「小室せんせぇい!」
あたしが先生に喋るのを遮られ、他のクラスの女子が入ってきた。
「あぁ、澤村か」
『澤村か』
そっか、
先生はみんなの先生なんだ。
あたしだけじゃなくて、
みんなの名前を覚えているんだ。
あたしだけが、特別じゃないんだ。