【短編】恋愛サプリメント
「ねぇ、先生っ!お腹痛くてぇ!!ここで休んでいい??」

「お前なぁ、全然痛そうに見えないぞ。教室戻れ」

澤村という女子が、先生の腕に腕を絡めている。

ズキッ―――

見たくない。

「えぇ!この子はなんでいるの??」

澤村さんが、あたしを見る。

「コイツは、熱あったから休んでるんだよ」

「なんだぁ、なんか密会してるのかと思った」

「ははは。なわけあるか、教師と生徒だぞ」

ズキッ―――

『教師と生徒だぞ』

ハッキリ言われた言葉。

「じゃぁ、あたし教室戻るね」

澤村さんが、あたしの横を通り抜ける。

立っていることが、

出来ない。

ねぇ、

先生……あたしは……
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