詩集~ステラより愛を込めて~
―ソラ―



曇天の日は

どことなく 眩しくて

空がどこにあるか わからなくて

見放されているような 気がして

自分がちっぽけに 思える


晴天の日は 同じ眩しさでも

背中を押してくれるような 陽射しを受け

青空を見上げると 密かに丸みを帯び

「私は 此処よ――」

と言っているような 包まれているような


おんなじ ソラ でも

こうも 違うものかと

流れる曇を眺めながら

曇りに背を向け 青空を目指し

日々 一歩ずつ 大人になってゆく――――




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