正義のヒーロー胸を張れ
私の1日は、朝から騒がしい。
それは、誰もが熟知している。
近所の人も学校の人も。
まず、学校に着くまでの道のりを私はごみ袋を片手に歩く。
もちろん、塵ひとつ見落とすつもりはない。
この時、雄志は私の隣を歩いているだけ。
別に手伝ってほしいわけではないが、見てるだけなら邪魔だと思うこともある。
だから、ゴミでいっぱいになった重たい袋はいつも持ってもらっている。
そして、学校に着いたら……
「こらぁっ!そこっ!
タバコは二十歳になってからっていつも言ってるでしょっ!?」
「げっ、また来た。あずさ……」
「呼び捨て!?」
不良達に不良を辞めてもらうために
頑張っています。