正義のヒーロー胸を張れ
「ふん、なによ
殴りかかるしか脳のない男どもめ」
「うわぁぁぁああ!くるよ!きてるよ!」
堂々と未だに立つ私の隣で
ビクビクと私に必死にしがみついてくる雄志。
もうこの男、ダメだわ
「雄志…男なんだからシャキッとして!」
「ムリだよ!厳ついもん!」
「それでも男かよ」
なんて言ってる間にも不良たちは私たちに迫っているわけで
私はひとつ小さくため息を吐くと
不良たちの方をまっすぐに見据える。
そして、腕を持ち上げて不良たちの後ろを指差した
「あーーーーーー!?」
そんな私の声にびっくりした不良たちは
とっさに自分の後ろを確認する