正義のヒーロー胸を張れ
さっきの夢の余韻に浸りながら
むくりとベッドから起き上がる。
「あーずさぁー!!」
「おきたよー!」
母の何度目かの叫びに若干切れ気味で返答すると、少し荒々しくベッドから床へと足をつける。
今日からまた一週間が始まる。
気合いを入れなければ…
いつものように、制服のYシャツとチェックのスカートを身につける。
だけど私は、その上にブレザーではなく
赤いジャージを羽織る、もちろん前のチャックは全開だ。
そして、スカートの下には長いジャージを履く。もちろん、こっちも赤色だ。
これが、私のいつものスタイル。