僕らのルール
あ。
今気が付いたけど、私たちって顔を知らないんだった。
待ち合わせしたところで、誰を待ったらいいのか見当もつかなくなるところだった。
うーん・・・かずくんの服装を聞くべきか。
私の服装を言うべきか。
両方なんだろうな、きっと。
「かずくん、今日はどんな服装ですか?目印がないとお互いわかんないかなって思って」
「目印かあー・・・あ、今日ギター持ってるからそれ目印になる?泉は?」
ギター持ってるって・・・そうか、バンドやってるんだもんね。
その練習があったのかな。
「ギターね、了解!私は、今日普通の格好だからたいして目立つものがないんだよね・・・黒のチュールスカートに、グレーのコート着てるよー。あ、かずくんはキャラクターで何が好き?」
「キャラクター?ドナルドかな。色合いが好き」
ドナルド?
なんかちょっと可愛い。
今まで知らなかったかずくんの意外な一面を知って、一人なのに微笑んでしまいそうになる。
「じゃあ、ドナルドの何かを鞄につけていくね!そしたらわかりやすいよね」
緩む頬を抑えてそうメールを返した。
ちょうど駅についたけれど、まだ時間に余裕があるからドナルドのグッズが売っていそうなお店を探す。
あ、あった。鞄につけられそうな小さいサイズのぬいぐるみ。
普段ならこういうぬいぐるみは買わないし、家にも置かないけど。
買ってみると妙に愛着がわくから不思議だ。
買ったそばからすぐに鞄につけてみる。
よし、これで準備万端。
今気が付いたけど、私たちって顔を知らないんだった。
待ち合わせしたところで、誰を待ったらいいのか見当もつかなくなるところだった。
うーん・・・かずくんの服装を聞くべきか。
私の服装を言うべきか。
両方なんだろうな、きっと。
「かずくん、今日はどんな服装ですか?目印がないとお互いわかんないかなって思って」
「目印かあー・・・あ、今日ギター持ってるからそれ目印になる?泉は?」
ギター持ってるって・・・そうか、バンドやってるんだもんね。
その練習があったのかな。
「ギターね、了解!私は、今日普通の格好だからたいして目立つものがないんだよね・・・黒のチュールスカートに、グレーのコート着てるよー。あ、かずくんはキャラクターで何が好き?」
「キャラクター?ドナルドかな。色合いが好き」
ドナルド?
なんかちょっと可愛い。
今まで知らなかったかずくんの意外な一面を知って、一人なのに微笑んでしまいそうになる。
「じゃあ、ドナルドの何かを鞄につけていくね!そしたらわかりやすいよね」
緩む頬を抑えてそうメールを返した。
ちょうど駅についたけれど、まだ時間に余裕があるからドナルドのグッズが売っていそうなお店を探す。
あ、あった。鞄につけられそうな小さいサイズのぬいぐるみ。
普段ならこういうぬいぐるみは買わないし、家にも置かないけど。
買ってみると妙に愛着がわくから不思議だ。
買ったそばからすぐに鞄につけてみる。
よし、これで準備万端。