僕らのルール
「あんまし、会ってすぐ質問攻めするのもどうかと思うけど聞いていい？」

「どうぞ？」

「22歳ってことは泉は大学生なの？」

年齢を知っても態度やら、呼び方を変えない彼に少しほっとする。

「そうだよ、大学生。あ、それでね返信が遅くなったの。そうだ、言い訳させてもらうために会ってるのに目的を忘れるとこだった」


こんなキラキラ星人（しつこい）が来ると思ってなかったから、すっかりそっちに気をとられてた。うっかりしてた。


「いいよ、言い訳して。でも俺が納得いかなかったらライブ来てね」


急に俺様的なセリフをいうようになったなあ、なんて思いつつスルーして話を続ける。

「えと、なんかつまんない理由なんだけど最近本当に授業の課題が多くて・・・」

ここでさっき真美から聞いた学部長の話をする。彼の陰謀で課題が増えたことことを簡単に話す。


「ふーん。で、泉は何の勉強してるの？何学部？」

「建築です・・・」

「あ、そっか。前にメールで言ってたよな。ほんとなんだ」

嘘いうわけないじゃないですか。

< 38 / 112 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop