晴れ時々毒舌3
宮崎駿の最後の執念

風立ちぬ観ました。評価はわれたみたいですが、僕は好きですね。


ポニョよりも余程良いです。それと最後の長編で大人向けをやったなと思います。


正直、千と千尋から後の宮崎駿さんは、観てて少し辛かった良いけど昔の焼き直しのようだとかポニョは子供に向けましたからね。


今回の風立ちぬは、何かに必死に向かっていく人を描いてます。


そうすると矛盾も出ると言う辺りも良いです。



宮崎駿さんは、戦争を美化した訳ではないし戦闘機を美化した訳ではないけど、相当な戦争マニアですね。


勘違いされてはいけないけど戦争マニアイコール戦争が好きではまったくないですしこの人は子供が戦車や飛行機に夢中になる気持ちを持ち続けてますね。



人間ドラマですし、何かを為し遂げようとしてる狂気さえ感じます。


宮崎駿さん自身がアニメの世界で鬼のように為し遂げた部分と重なりますね。



何かを為し遂げようとしたらそこには犠牲も出るし飛行機を作りたいだけが戦争に利用される。



矛盾を抱えながら主人公は飛行機作りをします。



妻が結核でも側にいて欲しかった。妻もそれを望んだ。これをエゴだと捉える向きも有るかも知れないけど、狂気の人を好きになった奥さんはそれを選ぶ。



語ると沢山有ります。飛行機の描写にも注目だし当時の風景雰囲気も画面から伝わるとても良い映画ですね。


同時代にこの監督が居てくれてありがとうと言いたい。


ジブリ好きには好き嫌い別れるけど宮崎駿好きには多分好かれる映画ですね。


僕はまた何度も見直しますね。


とても良かったですね。


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