ファインダーの向こう
「あいつら、いつまでやってるんだろうねぇ、新垣……やっぱり君、完敗だね」
「うぅ……オレに聞かないでくださいよ! 波多野さんって、ほんと意地悪ですよね」
「いまさら気づいた? さぁてと今日も忙しい一日になりそうだぞ~大物社長逮捕のページを大々的に組まなきゃだからね。ほら、行くぞ」
後から駆けつけた波多野は、無事に事が済んだのだと見届けると、いつまでも口づけを交わしている二人に柔らかい笑みを浮かべた。そして、声をかけることなく踵を返して歩き出した。
「うぅ……オレに聞かないでくださいよ! 波多野さんって、ほんと意地悪ですよね」
「いまさら気づいた? さぁてと今日も忙しい一日になりそうだぞ~大物社長逮捕のページを大々的に組まなきゃだからね。ほら、行くぞ」
後から駆けつけた波多野は、無事に事が済んだのだと見届けると、いつまでも口づけを交わしている二人に柔らかい笑みを浮かべた。そして、声をかけることなく踵を返して歩き出した。