ファインダーの向こう
西新宿の主な活動時間帯は昼間だ。同じ新宿でも歌舞伎町のような繁華街とはまた違う一面を持っていて、まるで超高層ビルの森に迷い込んだようになる。
(こんな場所に本当に逢坂さんいるのかな……?)
―――逢坂ってやつはほんっと気まぐれな男だから。
その時ふと、波多野の言葉が沙樹の脳裏に過ぎって胸がざわついた。しかし、逢坂の居場所を示す点滅は先程と同じ場所をさしていた。新宿近辺は仕事でいつも歩いているはずだったが、沙樹はすでに地図がなければ自分がどこを歩いているのかさえわからなくなっていた。
点滅の場所にどんどん近づいていると思うと沙樹は妙な緊張感を覚えた。携帯を持つ手も心なしか震えているような気がする。沙樹はきっと寒さのせいだと気持ちを紛らわせ、ついに点滅している場所にたどり着いた。
しかし―――。
(こんな場所に本当に逢坂さんいるのかな……?)
―――逢坂ってやつはほんっと気まぐれな男だから。
その時ふと、波多野の言葉が沙樹の脳裏に過ぎって胸がざわついた。しかし、逢坂の居場所を示す点滅は先程と同じ場所をさしていた。新宿近辺は仕事でいつも歩いているはずだったが、沙樹はすでに地図がなければ自分がどこを歩いているのかさえわからなくなっていた。
点滅の場所にどんどん近づいていると思うと沙樹は妙な緊張感を覚えた。携帯を持つ手も心なしか震えているような気がする。沙樹はきっと寒さのせいだと気持ちを紛らわせ、ついに点滅している場所にたどり着いた。
しかし―――。