ニセモノ×初恋=??
私が日誌を書いてる間も、井ノ上は黙ったままだ。

―――この空気も何だかやだし、早く終わらせて帰ろ……。

空気に耐えきれず、小さくため息をついた。

―――そんな悪口言われるほど嫌われてたのかな…軽口はたたくけど、普通の男友達だと思ってたのになぁー…。

そう思うと何だか少し悲しい気持ちになる。



すると、視界の隅に人の手が入ってきた。

< 172 / 558 >

この作品をシェア

pagetop