ニセモノ×初恋＝？？

そんなところまでわかるほど目立ってたとは…。

気になってたので付き合ってと言われ、何の罰ゲームでそんなこと言ってくるのかと思い、一生懸命断ってたのだが。

「児玉くんも何かの罰ゲームなわけ？」

「は？」

今度は私の質問に児玉くんが固まった。

「私へのドッキリみたいな。おとせるかどうかの罰ゲーム？」

児玉くんみたいなイケメン属が、かわいいわけでもない、おまけに男女問わず女扱いされない私と、フリとはいえ付き合うなんて、どう考えてもおかしい。

私の疑いの視線に気付いたのか、固まってた児玉くんは一瞬の間のあと笑い出した。

「何それ。なんてネガティブ……くくっ、そ、そんなふうにこの前のも思ってたんだ？」

まさかそんな爆笑されるとは思わなかった私は、初めてみる児玉くんの笑い顔にぽかんとしてしまった。