ニセモノ×初恋=??
「でもさー…みんなからの扱い、今までとかわらないと思うんだけど…」
苦し紛れに言い訳をしてみる。
「それは沙菜がそんな調子だからでしょ。誰から告白されても本気で受け取らないし。だからみんな、沙菜が誰かと付き合うなんて思ってもいなかっただろうし、告白してオッケーしてもらった人はある意味抜け駆けっぽく感じちゃってるだろうね」
「……はぁ……」
本気で、さっぱり言われてることが理解できない。
「……つまり、どういう意味?」
私がつい、そんなふうに言ってしまうと、二人がコケた。
「あのねぇ!!」
「頭いいくせに私達が言ってることは理解不能か!!」
「いやっ、だって、いろいろ言われたって、そんなこと考えたことないから、理解不能なんだよ~」
二人の剣幕に押されてタジタジになってしまう。
「あーもうっ、昔みたいにみんながみんな男友達だけじゃいられないってことよ!」
「…………………そうなの?」
菜緒ちゃんがしびれをきらしたかのように言ったセリフはますます私を混乱させる。
「友達は友達じゃないの?」
ちょっぴり、ショックを受けた。
男女とかの性別を気にせず過ごせてるって、結構気楽だったのに。
そんなのはもう、通用しないってことだろうか。
「そーいうことじゃなくて。友達だっているけど、中にはそういうふうに意識する人もいるんだから、少しは女子としての自覚もって、警戒すべきところは警戒しなくちゃ」
あまりにも私ががっかりしているせいか、少し落ち着いたトーンで、美波ちゃんはそう言った。
「警戒、ね……」
納得しかねるが、二人が一生懸命ここまで言うからには、そうすべき年頃なんだろう。
「今回はまさか井ノ上がそんなことするわけない、って思ってた結果、キス未遂なわけでしょ?児玉くんだけが沙菜の良さを知ってるわけじゃなくて、他にも沙菜のことを本気で好きな人だっているんだってこと、わからないと今までみたいにからかわれてるとか思ってる場合じゃないって」
菜緒ちゃんも少し落ち着いた口調で話してくれた。
二人が心配してくれてるのがよく伝わってきて。
二人に対しても悪いし、何だか井ノ上に対しても申し訳なかった。
それに児玉くんだって。
こんないざこざに巻き込まれてしまってるし。
児玉くんの場合は本当に付き合ってるわけじゃないから、彼女役を私にしなければと後悔してるかもしれない。
「………はぁぁぁ。恋愛って難しいね……」
苦し紛れに言い訳をしてみる。
「それは沙菜がそんな調子だからでしょ。誰から告白されても本気で受け取らないし。だからみんな、沙菜が誰かと付き合うなんて思ってもいなかっただろうし、告白してオッケーしてもらった人はある意味抜け駆けっぽく感じちゃってるだろうね」
「……はぁ……」
本気で、さっぱり言われてることが理解できない。
「……つまり、どういう意味?」
私がつい、そんなふうに言ってしまうと、二人がコケた。
「あのねぇ!!」
「頭いいくせに私達が言ってることは理解不能か!!」
「いやっ、だって、いろいろ言われたって、そんなこと考えたことないから、理解不能なんだよ~」
二人の剣幕に押されてタジタジになってしまう。
「あーもうっ、昔みたいにみんながみんな男友達だけじゃいられないってことよ!」
「…………………そうなの?」
菜緒ちゃんがしびれをきらしたかのように言ったセリフはますます私を混乱させる。
「友達は友達じゃないの?」
ちょっぴり、ショックを受けた。
男女とかの性別を気にせず過ごせてるって、結構気楽だったのに。
そんなのはもう、通用しないってことだろうか。
「そーいうことじゃなくて。友達だっているけど、中にはそういうふうに意識する人もいるんだから、少しは女子としての自覚もって、警戒すべきところは警戒しなくちゃ」
あまりにも私ががっかりしているせいか、少し落ち着いたトーンで、美波ちゃんはそう言った。
「警戒、ね……」
納得しかねるが、二人が一生懸命ここまで言うからには、そうすべき年頃なんだろう。
「今回はまさか井ノ上がそんなことするわけない、って思ってた結果、キス未遂なわけでしょ?児玉くんだけが沙菜の良さを知ってるわけじゃなくて、他にも沙菜のことを本気で好きな人だっているんだってこと、わからないと今までみたいにからかわれてるとか思ってる場合じゃないって」
菜緒ちゃんも少し落ち着いた口調で話してくれた。
二人が心配してくれてるのがよく伝わってきて。
二人に対しても悪いし、何だか井ノ上に対しても申し訳なかった。
それに児玉くんだって。
こんないざこざに巻き込まれてしまってるし。
児玉くんの場合は本当に付き合ってるわけじゃないから、彼女役を私にしなければと後悔してるかもしれない。
「………はぁぁぁ。恋愛って難しいね……」