ニセモノ×初恋=??
「ふぅん。凄いね~」

教科書をかばんにしまいながらそう言うと、

「そういうのに興味がないのは相変わらずだね」

と二人は笑った。

「さて、二人は今日は部活だったよね?」

私はカバンを持って二人を見ると、

「うん、行ってくる。たまには真面目に参加しなくちゃ」

二人とも通学用と部活用のカバンを持っていた。

「沙菜も実は得意なんだから、調理部入ればいいのに~」

美波ちゃんがそう言ってくれたが、

「通学距離がもうちょっと短ければね~」

と答えた。

「じゃあ、下まで一緒に降りよう」

三人で靴棚のところへむかった。
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