ニセモノ×初恋=??
「……だってさ、児玉くんの沙菜への態度見てても、演技には見えなかったよ?」
―――そんなこと言われても。
「そりゃそうでしょ、児玉くんからしてみたら、ちゃんと二階堂さんがいるんだから、二階堂さんと接してるつもりなら、彼女にしてるみたいに優しくなれるでしょ」
そう、気付いた。
最初、図書室で告白されるのを目撃したとき、まだ私が彼女のふりをしていなかったが、児玉くんが彼女がいると言って断っていたときのあの表情。
とても大切そうな表情で話していたのは、その先に二階堂さんがいたからなんだって理解できた。
あのクールな児玉くんがあんな表情するんだとびっくりしたあと、実は彼女なんていないと言ってたけど、二階堂さんを他の女子の嫉妬とかから守るためについたウソだったんなら仕方ない。
「……二階堂さんっていうけどさ、沙菜、まるで知り合いみたいに言うんだね」
「そ、そりゃ、本命の彼女にも了解得なくちゃ…」
私が言い訳してると。
「………で、いつまでそのウソは続くの?」
「えっ……」
珍しく淡々とした口調で言ってきたのは美波ちゃんだった。
―――そんなこと言われても。
「そりゃそうでしょ、児玉くんからしてみたら、ちゃんと二階堂さんがいるんだから、二階堂さんと接してるつもりなら、彼女にしてるみたいに優しくなれるでしょ」
そう、気付いた。
最初、図書室で告白されるのを目撃したとき、まだ私が彼女のふりをしていなかったが、児玉くんが彼女がいると言って断っていたときのあの表情。
とても大切そうな表情で話していたのは、その先に二階堂さんがいたからなんだって理解できた。
あのクールな児玉くんがあんな表情するんだとびっくりしたあと、実は彼女なんていないと言ってたけど、二階堂さんを他の女子の嫉妬とかから守るためについたウソだったんなら仕方ない。
「……二階堂さんっていうけどさ、沙菜、まるで知り合いみたいに言うんだね」
「そ、そりゃ、本命の彼女にも了解得なくちゃ…」
私が言い訳してると。
「………で、いつまでそのウソは続くの?」
「えっ……」
珍しく淡々とした口調で言ってきたのは美波ちゃんだった。