ニセモノ×初恋=??
「でもね。そんな頃に学校の授業で来てくれた、沙菜ちゃんに凄く救われたの」
「え?私ですか?」
「そう。まわりがあまり興味なさそうな中、真剣に話を聞いてくれて、そのあと柚さんにあれこれ質問している姿を見て、娘の学生時代を思い出してね」
「娘さんを……」
「そう。うちの娘は看護師でね。私の夫が倒れて入院したとき、娘はまだ小学生だったの。入院していた病院で見た先生や看護婦さんを見て、私はどうやったら父親を助けられるようになりますかって、お仕事してる先生や看護婦さんにいつも聞いてた。それを思い出しちゃったの、沙菜ちゃん見て」
―――そんなことがあったんだ……。
「娘に、私が落ち込んでるところを見られたらいけないと思って、頑張ろうと思うきっかけをくれたのは沙菜ちゃんだったのよ、ありがとう」
「…そんな、私何もしてないです…」
何て言っていいかわからず、そんな返事しか出来なかった。
「その話を前、樹さんにしたことがあったの。そしたら、いつか会えるようにしてくれるって言ってくれて。それが今日だったのねぇ。嬉しかった」
「そこまで……何かすみません、喜んで貰えたならよかったです」
私の言葉に、嶋井さんは優しく微笑んでくれた。
それからもたわいもない話をしていたら、あっという間に時間が過ぎた。
「遅くなった、ごめん。ゆっくり話せた?」
そこに、児玉くんが帰ってきた。
「えぇ、楽しい女子会だったよ」
嶋井さんの口から女子会というのが出たので、思わず吹き出す私と児玉くん。
「女子会って。若いなぁ、ハナさん」
苦笑する児玉くんに、更に笑えてしまった私はケタケタ笑い続けた。
「え?私ですか?」
「そう。まわりがあまり興味なさそうな中、真剣に話を聞いてくれて、そのあと柚さんにあれこれ質問している姿を見て、娘の学生時代を思い出してね」
「娘さんを……」
「そう。うちの娘は看護師でね。私の夫が倒れて入院したとき、娘はまだ小学生だったの。入院していた病院で見た先生や看護婦さんを見て、私はどうやったら父親を助けられるようになりますかって、お仕事してる先生や看護婦さんにいつも聞いてた。それを思い出しちゃったの、沙菜ちゃん見て」
―――そんなことがあったんだ……。
「娘に、私が落ち込んでるところを見られたらいけないと思って、頑張ろうと思うきっかけをくれたのは沙菜ちゃんだったのよ、ありがとう」
「…そんな、私何もしてないです…」
何て言っていいかわからず、そんな返事しか出来なかった。
「その話を前、樹さんにしたことがあったの。そしたら、いつか会えるようにしてくれるって言ってくれて。それが今日だったのねぇ。嬉しかった」
「そこまで……何かすみません、喜んで貰えたならよかったです」
私の言葉に、嶋井さんは優しく微笑んでくれた。
それからもたわいもない話をしていたら、あっという間に時間が過ぎた。
「遅くなった、ごめん。ゆっくり話せた?」
そこに、児玉くんが帰ってきた。
「えぇ、楽しい女子会だったよ」
嶋井さんの口から女子会というのが出たので、思わず吹き出す私と児玉くん。
「女子会って。若いなぁ、ハナさん」
苦笑する児玉くんに、更に笑えてしまった私はケタケタ笑い続けた。