惑わしの5days
「テスト勉強?進んでるわよ」


事も何気にサラリと答えると、ため息と同時に右手で顔を覆う光。


光は私の左側にいる為、右手で顔が完全に隠れて表情が読み取れない。


しかし伊達に私は光の双子の姉を14年やってはいない……あっ、私と光の誕生日は11月です。


体から発せられているオーラだけで、光が落ち込んでいると分かった。


「うらやましい………」


「うん。うらやましかったら、アナタもきちんとテスト勉強しようね」


「だからしてるって!!だけど魔物がどうしても倒せないのっ!!」


光がウガッ!と叫んだ。
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