惑わしの5days
別にクレープ位…とか思われるかもだけど、数学の勉強会が終わった後まで光のフリしなきゃいけないのは、ちょっと抵抗があるのだ。


だから上手く断りたいんだけど、いい言い訳が思いつかない……!!


「ああ…本当にどうしよう」


頭を抱えて悩みまくっている私の隣で、やたらと嬉しそうな冴城君。


その横顔を見ていたら、シュルシュルと“断らなきゃ”という気持ちが萎んでしまった。


――――別に……いいよね?クレープ食べる位なら………


あまり会話しないでさっさとクレープ食べて帰っちゃえば、私が光じゃないって気づかないだろうし。
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