惑わしの5days
“昨日”


そのワードを聞いた瞬間、一瞬息が出来なくなった。


それと同時に、走ったワケでも無いのに、こめかみら辺に汗が滲み始めたのが分かる。


「さ、冴城君、な、何言って……雰囲気が違うって何よ?」


上擦る声で問いかけると、冴城君は「んーーー…」と一言、呟く様に発した。


「いつもは田薮って元気いっぱいで、マジで名前通り“光”って感じのヤツだと思ってたんだけど………最近ちょっとおしとやかっつーか、微妙にのんびりした空気に変わった気がしてさ」


「っ!」


ウ……ウソ……


もしかして、バレちゃったの!?
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