惑わしの5days
もう絶対的に確信しちゃったんなら絶望的だけど、そうじゃないならまだどうにかなるかもしれない!!


焦りと緊張で大混乱する頭の、僅かに残った冷静な部分を頑張って働かせて自分を落ち着かせる。


握りしめたクレープから生クリームが飛び出ている事にも気がつかないまま、私は冴城君の返事を待った。


「――――別に?笑ったりしねぇよ?」


「………へっ……」


5秒後…冴城君の答えに、パチパチと瞬きを繰り返した。


今の言葉をどういう風に捉えたらいいのか分からずに固まっていると、冴城君が私のすぐ目の前まで歩いて来た。
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