惑わしの5days
この学校に来れば、冴城君と出会える。話せる。


放課後になれば、勉強だって教えて貰える。


そう思ってテンションが上がっている事を、冴城君を苦手としている光には言いにくい。


『ああ、君、ちょっといいかな?』


「へっ?」


どうしたもんかと再び息を吐いていると、目の前に金髪碧眼の長身イケメンさんがいた。


な、なんで!?なんでここ日本の学校なのに、外人さんがいるの!?


『私の娘が今度この学校に通う事になったんだが、ちょっと迷ってしまってね……妻は日本人だけどケータイの充電が切れていて、連絡が取れないんだ』
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