惑わしの5days
ボーーーッと外人さんがいなくなった方を見つめていた私は、ハッと我に返る。


腕時計を確認すると、HR開始時間まで後少しだった。


「ヒャ~~~!!どうしようっ!!」


と、とりあえず教室行かなければ!!


バタバタと走り出した私は、気づいていなかった。


「――――…っ」


後ろから向けられる、ただ真っ直ぐな意味深な視線に――――…


―――
――――
―――――…


「ねぇ栞ちゃん、本当に大丈夫?」


「きっと大丈夫だよ。だからそんなに不安がる事無いよ、睦杜ちゃん」


「だったらいいんだけどさぁ……」
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