惑わしの5days
更に落ち込みながら、全部の勉強道具をカバンにしまう。


「よし、行こう」


冴城君はそう言ったっきり、図書室を出ても生徒玄関を出ても、一言も話さなかった。


昨日クレープ屋一緒に向かってた時は、とっても楽しそうだったのに……冴城君ってこんなに長い間喋らない事出来るんだ……


あああ!!普段お喋りな人が無言だと、メッチャ怖いよーーーっ!!


「ただいまーー」


10分程お互い無言の凄まじく気マズイ空気に耐えて着いた先は、赤い屋根の極々普通の一軒家。


「おーー想兵お帰り……って、その子誰だよ?」


ア…レ?
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