惑わしの5days
それから数日後……田薮家のリビングには、かなり真っ黒なオーラが漂っていた。


「どうしたのよアンタ……気分でも悪いの?」


「何か悩み事でもあるのか?お父さんが相談にのってやるぞ!!」


「…………」


黒い重々しいオーラを発しているのは、我が双子の妹の光。


私達姉妹と両親の4人で晩ご飯を食べているのだけど、光の様子が明らかにおかしかったんだ。


いつもは今日学校で何があったとか大阪人みたいに色々話すのに、今日は一言も話さないで黙り。


生気の無い瞳でモヤモヤを放ち、やたらゆっくりと晩ご飯を食べていた。
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