惑わしの5days
よくよく見てみると、冴城君の右手には少量のチョコが付いた銀色のフォークが。


「ウマイか?田薮」


「お、おいしいけど………冴城君、いきなり口の中にもの突っ込むのやめてよ!ビックリしたじゃない!!」


ケーキだったから良かったものの、もっと硬い食べ物だったら……!


プンスカと怒っていたら、冴城君はチーズケーキを一口食べた。


「悪いな。なんか田薮、メチャクチャ疲れてたから、どうにかしたいなと考えてさ。で、うちに連れて来たんだ」


「えっ…?」


「ここだったら図書室と違って、リラックス出来るかなって思ったんだ」
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