惑わしの5days
そこまで言うと、冴城君はスクッと立ち上がってベッドまで移動。


そのままポスンと腰掛けた。


「丁度貰い物で、田薮が好きって言ってたチョコレートのケーキもあったしな。田薮、何があったかは知らないけど、あまり気ぃ張るなよ。ここがお前の息抜き場になるんだったらまたいつでも来ていいから」


ニッコリと微笑んでそう告げる冴城君は、さっきの佑さんとやっぱり似ていた。


だけど…似ているけれど、この笑顔は別格。


私にとってこの人の微笑みは、“特別”なもの――――…


「あ……ありがとう冴城君。お陰で気が楽になったよ………」
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